不動産鑑定(不動産査定)の方法(店舗・事務所ビル編)

不動産鑑定(不動産査定)の方法(店舗・事務所ビル編)

不動産鑑定の方法(収益不動産)

階層別効用比とは?

階層別効用比とは、建物内の各階の用途・収益性・利便性などに基づいて相対的な価値を比率で表すものです。
→ 不動産鑑定評価や積算法(収益還元法)などで使用されます。


🔹 一般的な効用比(参考モデル)

階層 用途 効用比(例) 補足
1階 店舗 1.00 もっとも視認性・アクセス性が高く、収益性も高い
2階 事務所 0.75~0.85 エレベーターなしならやや減価。用途により変動
3階 事務所 0.65~0.75 アクセス性がやや劣る
4階 事務所 0.55~0.70 一般的に最も効用が低い。屋上との兼ね合いで増減も

🔸参考効用比モデル(事務所ビル+1階店舗の例)

以下は実務的によく使われる効用比の一例です:

階数 効用比(例) 備考
1階 1.00 路面店舗、収益性が高い
2階 0.80 アクセス良好な事務所
3階 0.70 中層階で視認性劣る
4階 0.60 最上階、利便性がやや下がる

※上記は一例であり、エレベーターの有無・立地・築年数・賃料水準・テナント構成などで調整が必要です。


🔸使い方の一例(積算価格への適用)

建物価格を各階の延床面積と効用比で配分し、価値比重を階層別に調整するのが一般的です。
例:総額1億円、各階の床面積が同一(100㎡)と仮定

階数 効用比 重みづけ価格
1階 1.00 1億円 × 1.00 ÷ 合計効用比3.10 = 約32.26%(3226万円)
2階 0.80 約25.81%(2581万円)
3階 0.70 約22.58%(2258万円)
4階 0.60 約19.35%(1935万円)
合計 3.10 100%(1億円)

✅ カスタマイズ可能な点

  • 地域特性(例:1階が目立たない立地 → 0.90)

  • 利用状況(4階にオーナー室や会議室 → 効用比引き上げ可)

  • エレベーター・階段の配置

  • エネルギー設備や防災設備などのフロア格差

不動産鑑定の方法(収益不動産編)

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